こんにちは。
今日は衝撃を受けた本について。
単行本だけでなく単話本も、広告にも良く出ている
蛍火艶夜について語ります。
八木編のその後の全ネタバレと、坂ノ上少佐の全ネタバレがメインです。
他の話も少し記載してます。
BLなんですよ。私、BL苦手で見たことはありませんでした。
でも、戦争時代や特攻隊についてはかなり昔勉強していたので、BLと混ざり合うってどんな...?と思い、見たのがキッカケです。
結論、一生忘れないと思います。
以下、私の個人的な感想や思い込みもありますが、蛍火艶夜を好きな人は多いのでどこかに刺さって下されば幸いです。
全ての内容において、悲しさというか、胸が締め付けられる感情が出てしまうので、毎回メンタルブレイクしそうになりながらも次へ次へとページをめくってしまう、そんな作品です。
全員好きなんですが、その中でも八木が好きです。人間らしくて、弱さも出ていて。
まずは八木編の全ネタバレです。
単話しか読んでない方は、「その後」がカットされています。
時系列的に読むと、
4話(八木前編) →5話 (八木中編)→6話 (八木後編)→1話(田中)→単行本の特別書き下ろし
この順番が時系列合ってるんですよね。
1話では八木は特攻隊として死んだと思っている田中志津摩は、
早く自分も特攻隊として征きたいと志願し、特攻隊として征く田中が描かれています。
その後、写真家の淀野さんは何十年も八木を探して、ついに見つけます。生きてるんです。八木。
多分生きてる?という終わり方でしたが、書き下ろしで明らかになります。
そしてついに淀野さんと八木ご対面の時が。
以前の八木とは想像できない姿(覇気がない、普通の男性のような、闇を抱えているような、なんとも言えない)の八木がやってきます。いや、本来の八木の姿かな。。
わざわざ東京まで来てありがとうございますと言うと、息子が東京に行ってみたいというもんで、と。ここでパパになったんだと分かります。
八木は、まさか田中のことを話されるとは全く思っていないようで。特攻隊の話は誰にもしていないんです、と。
淀野さんが、田中の写真を見せます。
すると大声で取り乱す八木。うわぁぁ!!!と何度も繰り返します。
切ない、悲しい、苦しいです。喫茶店の周りのお客さん達も、えっなに?とびっくりしています。
店員さんも、大丈夫ですか?と聞きに来るほど。
志津摩っっと泣きじゃくる様子。
淀野さんも、あの八木だとすぐに確信します。
そこで、八木に伝えます。
志津摩くんは、もし特効で死んだら、八木さんに会いに行きたいと言って特効に征きました、と。
あ...貴方が...生きているのなら... 志津摩くんはどこへ行ったんでしょうね。とも。
残酷ですね。取り乱す八木。ボロボロに泣いてます。
その後、息子が本が欲しいからお金ちょうだいと言いに八木のもとへやってきます。来るなと言っただろう!と言いながら、お金を渡し帰らせます。
時間が止まったような顔をしている淀野さん。
淀野さんが 志津摩くんにはお姉さんが2人いたこと。上の姉の方に娘が2人いて、下の子が志津摩くんによく似ているらしいことを話します。
何か繋がっているのか。。たまたまその話をしただけなのか。
八木はお姉さんがいたことを聞くと、家分かるのですか?!と。
記者は嫉妬で 志津摩を取られたくないので、言ったことを後悔していましたが、住所を教えます。
写真も取られるのか、、と心では思いながらも、写真もいるかと聞きます。
すると、「...いえ、いいです。すべて...彼の表情は...いつも頭の中にありますから」と。
八木は去ります。
写真家は泣き崩れ、22年も八木を探すんじゃなかったと。。嫉妬やら色々入り混じってました。
そして、
外で八木と息子の会話しているシーンで終わります。何も知らない息子は、一瞬会った淀野さんの持っているカメラを見て興奮していました。あの人絶対すごい人だよ!!名刺もらった?!と。
弟子入りしたいから電話したいとキャッキャ騒いでいました。
田中と八木のネタバレは以上です。
橋内和さんも素敵でした。最後の機体に乗ってシッシッてやるシーンはクールでカッコよかったです。塚本くんに返し忘れた軟膏と一緒に征きました。
坂ノ上少佐、 伴のネタバレです。
坂ノ上少佐は、どうしても有名アニメの主人公の父親に似ていてちょっと笑そうになりましたが、内容は本当に濃いものでした。
坂之上少佐は特攻のメンバーが決まった時の会議で、伴の名前を目にし、何か意見はあるか?と言われたシーンがあります。
その後酔っ払いながら伴に伝えます。俺は行くぞ!貴様に言われた通りになった どうだ!!と。
伴は信じられない様子で、佐官なのに征くわけないでしょうと言います。しかし、他の特攻のメンバーを聞いた時に頭の良い伴は理解したんだと思います。そこに自分がいたはずだと。あんた狂ってると言われ、その後はそういう♡シーンに入ります。
しかし翌日、特攻に征くと決まっていた1人が大怪我をし、行けなくなります。そこで犯人探しをされるのですが、どうせ貴様だろう!伴お前がやったんだろ!と言われます。してませんと言うものの、
伴は「彼が何か任務でも請け負っていたのでしたら俺が代わりにやりますが?」と言います。昨日特攻メンバーを聞いていたので察しがついたんでしょう。
坂ノ上少佐はなんでこんなことを、、とげんなりしていました。
特攻への行き道会話をします。
坂ノ上少佐は伴に、もっと話をしたかったと。
伴の鉢巻のえんじ色の端切れについて問います。
たまたま道に落ちていて綺麗だったから自分で縫ったと。軍服も飛行服も色がないのが気に食わなかったそうで。
坂ノ上少佐が先に降りる時に、すまなかったな!の言葉と刀を渡します。
伴は驚いていましたが、しっかり刀を持ち、自分のトレードマークのえんじ色の端切れを手放します。これだけで良いと思ったんでしょうか。
皆1人ずつの飛行機に乗るのですが、
坂ノ上少佐は伴の飛行機の番号を頭に焼き付けます。11!と。
何機もやられていく中、伴の機体がやられて頭部が血だらけになります。
坂ノ上少佐は特攻しないといけないのに
伴のもとへ突っ込みます。
少佐は「特攻せにゃならんのにカッとして、、すまん伴、、2人してあの海のもくずだ」と。
ここで伴は初めて笑います。ホントおかしいですねあんた、、と。
最期のシーンです。
伴: やっと死ねる。俺人間向いてなかった
もしウマレカワリ..あるんなら...もう生まれたくない
ずっとあの海で眠っていたい...
少佐: 俺と2人きりになっても良いか?
どうせ俺も生まれ変わらん
伴: ...1人でさみしいよりはマシですかね...
と。
あと少し会話した後に
少佐: 伴、たくさん話をしたい たくさん貴様に 訊きたいことがあるんだ
時間なら いくらでもあるから
一緒に海に落ちるシーンは何度も繰り返し見ました。
落ちる手前で、伴は坂ノ上少佐から貰った刀をギュッと握るんですよね。海神の話をしている時の、落ちる時に。不謹慎ながらも、一緒に海神になれてよかったね、寂しくないね、と思いました。
長くなりすぎたのでいったん終わります。
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最後まで見て下さりありがとうございました。